社長の決断
2016/04/13
事業ドメインってご存知ですか?事業ドメインとは事業領域つまり誰に何を売るかを決めること。もっと平たく言うと何の商売をするかを決めるってことです。商売を長く続けている内に事業が増えていって何の商売か分からなくなっているというような場合には事業領域をはっきりさせて拡散していたものを思い切って絞り込むといった場合にこの言葉が使われます。また時代の流れと共にこれまでの商売が成り立たなくなることが多い昨今、思い切って別な事業ドメインに乗り出すという事もあります。昨日書いた人口推計の影響もあり、これからの時代は後者の新たな事業ドメインを探すという動きがとても増えてくるのではないでしょうか。
これだけ変化の激しい世の中では時の経過と共に成り立たなくなる或いは限られた事業者しか残れないという産業がとても多くなる。ここ10年来の例ではガソリンスタンド業種の倒産が相次ぎました。セルフが主流になり今後は電気自動車や水素電池車などが出てきてさらに変化が続く。こういう目まぐるしく変化する業種での事業ドメインの選択は困難を極めるでしょう。街の食料品店や酒屋さんが消えてコンビニに形を変えた。10年前は新しい業種だった介護サービスは今や地域の雇用を支える大産業に成長し人口推計からしてさらに成長が続く。
事業ドメインを新たに選ぶか、逆に今の事業ドメインに踏みとどまり減るが無くはならない需要を深化させるかの選択は経営者の最も重要な仕事であり運命の分かれ道とも言えるものです。もちろんサイコロで決めるようなわけには行きません。
本人が見ても他人が見ても合理的な選択をして欲しい。そのためにはまず今の事業の行く末を見極める必要があります。例えばあの衝撃的な人口推移を見て30年後まで耐えれるか、或いはある程度生き残れるか。新たな業種の情報を集めたり、弟子入りしたりして経験値を高めてより確かな判断材料を数多く集める。時間かけてもいいから納得するまで必死に探し当てるしかないんだと思います。
後は自分が好きかどうか、自分の頭と感覚で決めるしかありません。もちろん僕のような外部の専門家に合理性があるか否かの客観的な意見を聞くのも必要。
会社が岐路に立つというのは続けていれば必ずぶち当たること。まさに社長の決断ですね。この日のために経営者は日々勉強と経験を重ねているのかもしれません。
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今日もマーケッター藤村正宏師のブログで勉強しよう!
乗山徹
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