一番の販促物はお手紙です
2016/04/13
昨日は昼までに昨年の暮れ他界した父の骨納めを終えた後、ある人のセミナーを聞きに札幌へ飛びました。そのある人とは「短パン」さんです。「短パン」こと奥ノ谷圭祐さんはアパレルメーカー㈱ピーアイの社長で1年中「短パン」を履いていて昨年はテレビにも出演してその勇姿を僕も目にする事ができました。で、その独特の勇姿もさることながら次々と繰り出すマーケティングのアイデアと行動力にブログやフェイスブックを通して、凄い人がいるもんだなぁ~といつも思っていました。その「生短パン」が札幌に来るというので是非会ってみたいと思い参上しました。
休憩入れずにあっという間に過ぎた2時間のセミナーでした。「短パン」は最初は苦労しながらも、お客さん(メーカーなのでお客さんは全国のブティック)との関係性を築いていった。今では紙媒体からソーシャルメディアまであらゆる媒体を使って販促の剛球を投げ続けている。昨日MLBでノーヒットノーランをあと1球で逃したダルビッシュのように剛速球もあればくせ球も駆使してお客さんにボールを投げ続けているのです。
そんな数々の販促事例を話し終えた最後に「一番の販促物はお手紙です」。これを聞いて「あっ!そう言えば・・・」とずっと眠っていた記憶がよみがえりました。最近でこそ割と着るものに無頓着な僕ですが、会社勤務時代は結構こだわっていました。お気に入りのブランドがあり、季節の変わり目には必ず札幌出張のついでにショップに顔を出す。そこの店員の中田さんという女性が今回のお勧めはこれとこれでとか言ってくれて丁寧に対応してくれて必ず買っていました。後で思い返すとシーズンの始める前に必ずDMを送ってくれて、手書きでメッセージが添えられていた。そうやって書かれていると多少財布がピンチの時でも何かは買いたいなとなって店に顔を出す。つまり僕がその店のお得意さんであり続けたのは、お手紙のせいなのです。その証拠にその中田さんが退職することになりましたとお手紙をいただいたあと、そのショップからのお便りはなし、僕にはそのお店に何の反感もありませんでしたが二度と行くことはなくなりました。今思うと中田さんはお手紙の重要性を良く分かっていたのでしょうね。会社やお店全体ではその大事さを理解していなかったという事でしょう。
さすが販促界の剛球投手、奥ノ谷さん。ど真ん中をズドンと突いてきます。短パン、素晴らしい講演ありがとうございます。
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乗山徹
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