先の景色が見える
2016/04/13
日経新聞の経済教室は月曜日から金曜日まで毎日テーマを変えて日本各界の知識人が執筆して掲載されています。紙面の全面を使っているので読むボリュームも相当あるのですが、毎日読み続けているので最近は慣れてきてあまり苦にならなくなりました。昨日、今日と2日続けて農業を日本の産業としていかに伸ばしていくかというテーマをそれぞれ別の識者が書いています。TPPで最も影響を受けるであろう日本の農業のこれからの針路について非常に示唆に富む内容が書かれています。このコーナーの精読を続けていて最近気付いたのですが、このコラムは「これから先にウチらの商売どうなるんだろう?どの道に進んだら良いのか?」ってことを考えるのに凄~く役立つという事。
多分、このコラムの編集者の意図は、現在最先端の経済、社会の重要問題をピックアップして取り上げ、これから起こるであろう諸問題を解決するための道筋を示したいというものではないかと思います。だから執筆者も政府への政策提言の元ネタの情報源やそれに近い人が選ばれていて、ここに書かれている事は非常に近い将来、国の政策に反映されてくる。この経済教室に毎日書かれていることは「未来予測」の側面を持っていると感じています。
昨日、建設業の社長さんと話していて「アベノミクスで当面の受注はかなり好調。それはそれで良いんだけど、問題はアベノミクス効果が切れた後、先が全然読めないのさ・・・」。多分、同業者全員が同じ不安を抱えているのだと思います。経済教室では何人かの識者がこれの手がかりになる題材について取り上げていて、PFI(これまでの公共事業を民間に建設、維持管理まで一括で任せるやり方)手法をイギリスなどに習って単なるハコモノ建設にとどめるのではなく、空港や高速道路など利用者からの料金徴収も含めて事業の運営を全て民間に任せてしまうスタイルに変えて、国の支出を極力抑えながら、社会資本の整備を停滞させないといった動きに変えるべきといった内容が書かれていました。
国に金がない、これから老人医療や介護の予算が膨れ続ける以上、社会資本整備の建設に回せる金がない、となるとここで書かれているように、これからの公共工事はこれまで国が予算を用意して、競争入札にかけてといったスタイルからPFI主流で民間の金をあてにするものに主体が変わっていく、合理的に考えるとそうなるし具体的な政策が出てくる可能性が高い。会社も事前にPFIでの運営ノウハウの準備を進めていく・・・・。
と勝手に推測して書いていますけど、この経済教室コラムはこれから先僕たちの社会がどうなるのか見通しを考えるのにとても役に立ちます。毎日継続して初めて分かることがあるもんだと実感しています。早起きは三文の徳ですな。
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乗山徹
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