自己暗示は卒業しましょう
2016/04/10
公的施策の経営相談をやると報告書を書いて役所に提出することが多い。その中で現在の状況とそこに至った理由などの欄が大抵あります。で、大体同じようなことを一応書いておく。と言うのは、経営者の方と話していると判で押したように現況を説明するのに同じ言葉が返ってくるからです。「景気が悪いので客数が減少している」「外部から大型店がどんどん入ってきて客足を奪われる」「人口が減っているので売上が下がっている」「高齢化して若い人がお金を使わない」・・・・等々。誰の話も大体決まってこんな感じです。確かに、本当のことだと思うので、報告書も同じようなことを書いておく。前に書いた内容のコピペで済んじゃう。
外部環境はこんな感じで、売上が下がる理由はいくらでも挙げられるというのは経営者の本音。ここまでは皆同じで仕方ないと思う。本当のことだから。でも、「だから売上が下がるのは仕方が無い」というのは共通ではいけないんだと思います。でも売上が下がるのは仕方が無いと固く思い込んでいる方が多いのも事実。でもそれは一つの自己暗示を自分にかけているようなものだと思うんです。
その原因も「お店や商品を良くすればお客さんは来るはずだ」というこれもまた自己暗示に基づいている。このブログでいつも言っている通り、「それは出来ているのが前提、その良いものをお客さんに気付いてもらう作業をしない限り、お客さんは来てくれない」のです。今の殆どの会社の苦境の本質的な原因は、この自己暗示から抜け出せないことじゃないでしょうか。
僕のこれまでの経験から言うと、開業したばかりの会社を除けば、商品やサービスに問題を抱えている会社は極めて少数派です。売上減少の原因のほぼ100%はその優れたものをお客さんに気付いてもらえていない。そして気付いてもらう活動、お客さんを創造する活動に殆ど時間と労力を割いていない事が原因です。早く「あきらめだけが人生さ」の自己暗示は卒業して明るい商売をしましょう。
「なるほどね・・・」という方は ↓ ↓
↓↓ クリックよろしくお願いします
今日もマーケッター藤村正宏師のブログで勉強しよう!
乗山徹
最新記事 by 乗山徹 (全て見る)
関連記事
-
行列のできる相談所 K-Biz
今日は2ヶ月に1度のK-Biz小出宗昭さんの経営相談の日です。 富士市のF-Bi …
-
ビジネスモデルが違う!
釧路は水産の町で魚の加工製造業が基幹産業の一つとなっています。 コンサルの仕事で …
-
やっぱり歴史は繰り返す
「英雄たちの選択」というNHKBSのテレビ番組が好きでビデオに録画して後で見るよ …
-
種蒔く人
昨日は建設関連業種の会社の会議でした。 北海道は元々公共事業が基幹業種といわれた …
-
出でよ!営業マン
2ヶ月に1回、釧路新聞に経営に関するコラム書いています。 今回は営業と関係性につ …
-
焦がれる位で丁度良い
昨晩は、今や釧路でも最大の集客力を誇る夏の野外イベントになったラ・フェスタ(くし …
-
無限ループ効かせなきゃ
昨日はWi-Fi環境の早急な整備が今の国内の観光産業にとって死ぬほど大事だと書き …
-
八方美人はモテないぞ
色々と集客に関するご相談をお受けしていて、販促をやっているけど効果がないという場 …
-
人生はインとアウトの落とし前
毎朝ランニングをして写真をFBでアップしていますが、「痩せましたね」と会う人、会 …
-
判断の基準は誰に読んでもらいたいのか?
先日、道端で受けた質問がありました。何故道端かというと遅い昼食をとりにショッピン …