それなら私がやりましょうか?
2016/04/10
今回、東京に行った目的の一つは墨田区にある浜野製作所の浜野社長の講演を聞きたかったからです。浜野さんは2ヶ月前に釧路の中小企業家同友会で講演してくれて、火事や倒産の危機に会いながら、経営・社員への強い思いで克服した経験を語ってくれ、その話に大いに刺激を受けました。実は、浜野製作所は小さな金属プレスの町工場からスタートしていますが、産学官連携で新技術を次々開発し、今や日本中から注目を集めるベンチャー人材の集積地の様相を呈しています。今回の講演では、そこに至った経緯をお話してくれました。
元々、ものづくりが大好きな社長でお客さんから頼まれたものは儲けにならなくても必ずリクエストに応じてつくってきた。そうこうしている内に一ツ橋大学の関教授と知り合い、一ツ橋大学や早稲田大学のゼミの実習場所として会社の場を提供するようになった。その社長のオープンな姿勢に惹かれてしだいに卒業生が入社するようになった。既存の職人の技術と学生のアイデアが融合して新製品を生み、それがメディアに発信されて、新たなベンチャーの人材が浜野製作所や墨田区に集積する動きを産んだ。地域のために、社員のためにと当たり前に気前よく、やれる事をやっていたらいつのまにか凄いことになっていた。そしてさらに人材が人材を呼んで・・・・・。
浜野社長の話を聞いて、やっぱり地域には仕掛人が必要なんだと思いました。一銭にもならず誰もやろうとしない、でも本当は地域の将来にとって凄い可能性のある事を「それなら私がやりましょうか?」とさりげなく言えるって凄い事。自分だけよければ良いという利己的精神の対極にある利他の心、この浜野社長の心根が色々な人の共感を産み、人を吸引する力になっているのだと思います。
「それなら私がやりましょうか?」そう言える仕掛け人が色んな地域に一人でもいれば、日本はどんどん変わっていくと思います。
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