数字よ語れ、雄弁に
2016/04/10
昨日はお客さんの会議に出て、久しぶりに財務のレクチャーをしました。何故、そんな事をしたかと言うと、一番大事な部分、ここだけは絶対はずしちゃいけないってところの理解があいまいで議論が迷走していたからです。実は色んな会社で、財務の大事な部分が正しく理解されていない。そこを疎かにみて曖昧にしていると、いつの間にか会社が傾くことだってあるのです。
正直言って、財務のポイントを正しく理解している人は驚くほど少ない。僕も中小企業診断士の資格取るまでは、大事なことは分かっていなかった。企業再生の実務の中で、本当に大事なものはこれなんだって肌身に沁みて分かったようなもんです。財務を分かりにくくしている原因の大部分は、ばかみたいに分かりやすい解説が世の中に少なすぎるから。簿記の教科書をそのまま写してきたような本やセミナーが溢れていて、それが大半の人を財務文盲に陥れている。確かに簿記をちゃんと勉強すれば、財務って100%分かるのは間違いない。でも、やらないって!財務・経理の担当者とか簿記試験や税理士試験取ろうという動機がある人なら別だけど、それ以外の人に簿記入門の勉強やれったって無理。最近、僕が思っているのは、財務部門以外の人で特に経営者は一番大事な部分の勘所を外さなければ良い。それは凄~く単純なこと。たとえば年間の利益(キャッシュフロー)が年間の借入金の支払額を上回っている事。そもそも借金は何故しなければいけないのか?現時点でこの会社が利益が出た場合の配分をどう考えるべきなのか?今日もこれを絵に描いて説明しただけで、社員全員、ちゃんと理解して的確な質問や議論をしていました。一見、複雑に見えるものを単純化して考える。すると、何をすべきか未来まですっきり見通せる。数字って一見複雑だけど、整理して単純化していくと、圧倒的に分かり易くて説得力があるものなんですね。
一見、難しく見えるものを難しいまま説明しても、財務嫌いの文盲人口を増やすだけ。単純化して大事なことだけ身につけさせる。マーケティングだけでなく、財務もお絵かきが必要だな~と思った。出てきた数字をほったらかしにしないで数字を解釈して説明する力がどの会社にも要求されているんだと思う。会社の数字は放っておくと何一つ語らないけど、ちゃんと解釈して説明すると、ちゃんと将来の方向性をすっきり見せてくれるって事を再認識した一日。
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今日もマーケッター藤村正宏師のブログで勉強しよう!
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