あなた主義へ

僕は若い頃、バンドをメシのタネにする位やっていました。楽器だと誰でも憧れのプレイヤーという人がいて、ギターだったらジミヘンみたいになりたいとかエリック・クラプトンみたいになりたい、ベースだとジャコ・パストリアスやマーカス・ミラーみたいになりたいだとか思って一生懸命コピーして技術を上げていきます。で、少し弾ける様になると、人に自慢したくなります。でも、聞く方にしたら、そんな誰かのコピーで自己満足聞かされてもなぁ～って、どっ白けも良いとこで、「あの人いつまでコピーで良い気持ちになっているのかね？」って思われるのがオチ。もう一皮剥けるには、コピーした技術を基盤にして自分らしいプレーを出来ることが必要なんですね。（僕はそこまでも行かないで挫折しましたが）

例えばマーカス・ミラーってベーシストでは現在でも一番人気ですが、元々は稀代の天才ジャコ・パストリアスのコピーからスタートしているけど自分なりに消化して独自の世界を創ってきた。
全く同じことが経営やマーケティングの世界でも言えると思います。たとえば今や亡きピーター・ドラッカーの信者は、世界中のビジネスマンの中でももの凄く多い。信者の口癖「ドラッカーの言葉を借りると云々」。いつも思うけど、これって恰好悪いと思う。自分の言葉で言えば良いのにと思います。僕が学んでいるエクスマも同じことが言えるのだと思います。技術は技術でしかない。それはコピーして覚えればよい。で、その技術を覚えたら、後はあなたがどうなの？って事だと思います。そこにあなたらしさ、「あたな主義」の仕事のやり方を徹底的に突き詰めればよい。

今の時代ほど、「あなた主義」が求められている時代はない。なぜなら、モノでは差別化できないから。「あなたらしさ」が好きだから「あなた」から買うのです。「あなた主義」を追及していきましょう。それは唯一「あなた」にしか出来ない事なのです。

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乗山徹

代表取締役 ： ファーストコンサルティング株式会社

北海道釧路市の中小企業診断士＆ＩＴコーディネーター。エクスマ手法でお客さん企業の売上アップを日々指導。沖縄好きで三線唄者「シーサー君」としてピン芸人もやっています。「シーサー君ブログ」で手書き絵ブログを一日一絵一文を更新中！

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