「壮大なる失敗」は一夜にして変わる
2016/04/09
昨日は、企業再生の連絡会議に出席、関係機関や金融機関、専門家らが集まりました。正直、国の施策って多額の税金や人材を投入している割には成果が出ていないものが多い。この企業再生事業もまた然り。僕は企業再生に限らず中小企業政策全てにわたるある根本的な問題を解決しない限り、この手の政策はまず機能しないと思っています。現状の中小企業支援は「壮大なる失敗」を続けている。
この企業再生を例に取ると、専門家が支援して企業再生計画を作ったとしても、計画どおりにならないことが殆どだという報告がありました。残念な事に全くその通りなことが多いのです。何故、事業再生計画を作ってもその通り行かないのか?僕はこの問いを突き詰めて解明すると、この壮大なる失敗から抜け出す解が見えてくるのではないかと思っています。計画通り行かないのは、経営者の能力に問題があるからだ、という意見も出ました。それは否定しません。ここまで痛んだ会社の経営者は、行動力がなかったり、ドンブリ勘定だったり、確かに能力に問題があるのは事実。でも、あえてそういう人たちを対象にした経営相談なのですから、それを言っちゃお仕舞いだと思います。問題の本質は別のところにある。立てた計画そのものに問題がある。その計画には財務的な解はあるが、経営的な解がない。言い換えるとこういう数字になれば会社は立ち直るとは書いているけど、どうすればその数字になるかが書かれていない。書かれてはいるけど、信憑性のないものだ、何故信憑性がないか?コスト削減はできても、売上アップのやり方が書いていないからです。何故売上アップのやり方が書いていないか?それを指南した専門家がやり方を分かっていないからです。売上アップの技術を持っていないからです。つまり、中小企業支援が機能しないのは、支援する側の人材の問題だったのです。経営者の能力がどうのこうのと言っていたあんた自身が問題なんだよ!って構図です。(ちょっと半沢入ってました?)
売上アップの技術は魔法ではない、それはノウハウであり技術、学ぼうと思えば誰でも学べるものなのです。中小企業診断士も税理士も金融機関の人間も、支援機関の人間も、そして役人も中小企業支援の専門家と呼ばれる人は、自分が何が出来て何が欠けているのかをもっと認識すべきです。いつまでも機能しないプライドを抱えて、機能しない計画書を作り続けているなんて馬鹿らしいと思いませんか?これが一人や二人ではなく、中小企業支援業界のほぼ全員。機能しないのをうすうす分かっているのに・・・。機能しない部分を学び直せば良いのです。財務的支援は問題なく機能しています。マーケティング支援を学び直せば良い話です。(コトラーじゃなくエクスマね(笑))こんな簡単な事に気づいて「壮大なる失敗」から抜け出したら、日本はぶっちぎりだよ。その気になればすぐ出来るのにね。
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今日もマーケッター藤村正宏師のブログで勉強しよう!
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