商売の種はあなたの歴史にあり
2016/04/09
事業ドメインという言葉を知っていますか?日本語でいうと事業領域のこと、平たく言うとあなたの会社は「誰に、何を」売る商売ですか?ってことです。永く商売を続けている方だと、意外にあれもこれも手を出しすぎて事業ドメインがぼやけてしまい、業績低迷の原因になっている場合もあります。さらに新規開業者だと事業ドメインをどうしようかというのは最大の悩みどころです。何の商売をするのか?事業ドメインを明確化するのは簡単なようでいて実はとても難しいというのが僕の実感です。
取り合えずこの商売で行きたいと思いますって言うのは簡単ですけど、果たしてその商売で成功しそうかどうか、本人の持ち味や個性とズレがないか?自分に合った商売か?もしズレていた場合には成功する確率はとても低い、結果、商売を続けることが出来なくなってしまう。まあ、本人がやりたくてしょうがないっていう商売であれば、やれば良い話なんですけどね。と人には言っておきながら、僕の開業時の事業ドメインはぼやけていたように思います。中小企業診断士の資格取っていたので経営コンサルタントにするか、コンピューター会社の仕事していたのでシステム構築の会社を立ち上げるか、もの凄~く悩みました。身一つで出来ると言った理由からまず経営コンサルタントでやれるところまでやってみようって感じの完全に見切り発車。だから、事業ドメインたって、誰に、どんな商品を売るか良く分からないで最初のうちはやっていました。って何とか食ってきて14年、今の事業ドメインは、売上アップを図りたい会社様に対して、それをかなえるコンサルティングサービスを売っているのです。本当は最初からこの事業ドメインが見えていたら、もっと苦労しなかったかもしれません。何故僕が今マーケティング中心のコンサルをやっているかというと、全て自分の過去の経験に起因しているのです。一つは中小企業診断士という資格を持って財務関係のコンサルティングが出来るという事。それとマーケティングについては20代にレンタルレコードチェーンの運営面を任されて日夜現場でどう集客するかに奮闘していた経験、それが商売を志した原点であったという事です。実はこの時の経験が自分の強みになっているって気付いたのは最近の事なのです。何故なら僕にとっては音楽で挫折した負け犬が、宙ぶらりんになってほかにぶつけるものがなくてやっていた暗黒の時代でずっと思い出したくない時代だったからです。意外と自分にとっては不幸な時代に将来強烈に役に立つ商売の種が育つものなんですね。
で、僕は後付けで事業ドメインを説明しているのですが、もっと早く事業ドメインを探り当てるには、人に相談することが一番じゃないかと思います。人に自分の歴史を話して、その中に潜んでいる強みを指摘してもらうと気付くことが凄く多いです。やはり商売をやっていく上での自分の強みは今の自分を形成してきたあなたの歴史の中にちりばめられているはずなのです。良い時代も悪い時代も含めてあなたの歴史の中に商売の種は潜んでいるのです。
※永年日本の歌謡界をささえてきた島倉千代子さんが永眠されました。心よりご冥福をお祈りいたします。
「なるほどね・・・」という方は ↓ ↓
↓↓ クリックよろしくお願いします
今日もマーケッター藤村正宏師のブログで勉強しよう!
The following two tabs change content below.乗山徹
最新記事 by 乗山徹 (全て見る)