ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン
2016/04/29
今朝の地元紙釧路新聞にフランスの三ッ星評価ガイドで名高いミュランが
外国人向け日本旅行用のガイドブック「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」
の第二版がこの度発行され、知床、摩周湖、阿寒湖が三ッ星評価を受け、
その他も星を受けて紹介されているという記事が載っていました。
ひがし北海道観光事業開発協議会の会長談話では
「掲載されて光栄、今後の観光客増につながってくれれば良い」との事。
僕としては、ちょっとこの記事に反応しました。
まあ、確かに地元にとっては喜ばしい事ではあるのですが、
ミシュランに掲載されたからって海外からいきなり多くのインバウンド
(海外からの観光客)が増えるって事はまずないでしょう。
大事なのは、このミシュランに乗っている位良い所なんですよと
常にターゲットに向かって伝えて行くことじゃあないかと。
商品がいくら良いものでも、良いものだとこちらから伝えないと誰も知らない。
ミシュランに乗ったから人が来る? 他力本願です。
偶然やってくる人も居る、でもそんなのいつまでも続くわけでもない。
ミシュランに三ッ星つけられる位、観光資源に溢れたひがし北海道。
でも、年々観光客の入りこみが減っている。
1月に終った「北の観光リーダー養成塾」には観光関係者が多く参加していました。
このセミナーに参加して感じた事があります。
北海道は観光資源に溢れている。つまり商品は良い。
しかし、その良い商品をどう伝えて行くかという視点が欠けているのではないだろうか?
という事です。それはカリキュラムの組み方でも、ファシリテーション(会議の進め方)
の訓練などに多くの時間が割かれ、肝心の優れた観光商品をどうお客さんに伝えて
行くかといった内容がなかったと思います。
アンコの入っていない鯛焼きみたいだなと思っていました。
つまり、コロモの作り方ばかり教えて、肝心のアンコの作り方が分かっていないなと。
私は北海道に人を呼び込むには、この伝える技術やノウハウを観光関係者が身に
つけるのが最も近道ではないかと思っています。
観光関係者とは誰をさすかというとホテル関係者や旅行代理店だけでなく
行政や観光協会の職員などです。
特に観光協会の役割はとても大きく、地域に呼び込む具体的なマーケティングを担っています。
アンコを詰め込むには自分たちの頭で企画し考えて、様々なメディアや人脈を伝えて
ターゲットに伝えて行く事が重要。
と、ミシュランの記事からそんな事を考えました。
何とか動きを変えたいです。
乗山徹
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