井戸掘った人知ってる?
2016/04/06
「井戸の水を飲むとき、井戸を掘った人のことを忘れるな」という諺が中国にあるそうです。今我々があるのは先人の苦労があったからこそ、きっかけを創ってくれた人への恩を忘れてはいけないといった意味だと思います。
我々北海道人にとって、北海道の名付け親、幕末明治期の探検家「松浦武四郎」こそ、まさに井戸を掘ってくれた人ではないかと思います。昨日より東京日本橋にある三重テラスで「武四郎な三日間」と銘打って、松浦武四郎のイベントを開催しています。
このイベントを主催しているのが、僕が代表を務める「㈱たけしろうカンパニー」(北海道と三重との情報&経済交流を目的とした会社)なのです。昨日は主催者あいさつという事で三重テラスに行ってまいりました。何故、首都圏にある三重テラス(三重県の物産ショップ、レストラン、イベントホール)で開催するかというと、松浦武四郎の出身地が三重だからなのです。
僕は社会や日本史の時間に松浦武四郎のことは幕末の探検家として習った記憶がありますが、その偉大な功績について知ったのは、最近の話です。北海道の人は松浦武四郎のことは名前位は知っている人が多いのですが、全国的に見ると名前すら知らない方が殆どだとの事。
武四郎は幕末から明治にかけて6回、まだ殆ど未開の地だった北海道(当時の蝦夷地)に単身渡り、内陸までくまなく歩き、各地の地形を調べ、豊富な資源、地理の情報、北海道の持つとんでもない潜在力を幕府やさらに明治新政府に提供した。
幕末期の長崎で攘夷派から得た情報を元にロシアが北海道に対し領土的野心を示していたことを知り、一刻も早く北海道の情報を調べ、国にその情報を知らせねばという思いがもたらした行動でした。
その後、歴史は武四郎の考えた通り、北海道は資源や食料の提供基地として明治以降現在まで日本の発展を支えてきた。もし武四郎がいなかったら、北海道はロシア領になっていた可能性もあるのです。
武四郎のもう一つの功績は、アイヌ民族の貴重な資料をもたらしたことです。文字を持たず、記録する手段を持たなかったアイヌの生活の様子を文字と絵で多くの記録を残したことは、とても大きなことだと思います。
松浦武四郎は日本の発展に大きく関わったキーマンなのですが、現代の日本人に殆ど知られていないというのは残念なこと。特に領土問題を考えたときに、武四郎の当時とった行動が現在にも密接につながっているのです。
まさに今の日本の国力の礎を築いた人、最初に井戸を掘った人をちゃんと知っていて欲しい。近郊の方、歴史を知るチャンスです。もし良かったら行ってみてね~!
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