危機感はあなたの守護神

2014/03/05 2016/04/06

今週の日曜日は藤村正宏師匠の学生向け阿寒湖温泉セミナーを聴講させていただきました。色々初めて聴く話もあったのですが、その中で補助金の話をされてました。今、沖縄では補助金バブルで、基地移転問題とか背景にあってこのバブルは当面続く。当然、補助金をもらって創業する人の割合も日本一多くてそれは結構なんだけど、創業してすぐポシャって廃業する人の割合も日本一多いとの事。

なるほどなぁ～と妙に納得。実は補助金って、返さなくて良いお金をもらうわけですから、凄～く魅力的に思えるんです。今アベノミクスで出ている創業補助金だって上限２００万円まで出るので、仮に開業資金が３００万円必要だったら２００万円は国で工面してくれて、あとの１００万円だけを自分で貯めた金か銀行から借りた金で賄えば良いので凄く有利です。そんな有利な補助金をもらって創業するのにも拘わらず、失敗が多いのはどういうわけでしょうか？創業者が補助金もらって失敗することが多いのは２つ位理由があると思います。一つはまだ準備が足りない（気持ちとか決意も含めて）のに、お金のハードルが低いという理由で見切り発車をしてしまう。事業の準備不足の段階で突入してしまうのでやる事成す事うまくいかない可能性があるということ。それともう一つは、自分で調達したお金だと一銭でもムダな金は使いたくない、身銭を切ったお金は何とか元を取ろうと必死に事業に立ち向かう。けど、人からもらったお金だとどこかで気持ちに緊張感が欠けてしまうという面はあるのかもしれませんね。

もちろん補助金をきっちり活用して成功している人も数多く居るのは間違いありませんが、沖縄の事例は一見良さげな補助金の落とし穴を教えてくれていると思います。セミナーなんかでも同様のことが言えると思います。自分を振り返ってみても、高額のセミナーに身銭を切って参加した時は必ずといって良いほど内容を生かそうと行動を起こすけど、無料のセミナーは、良い話を聞いたな～で満足して、行動を起こさず、いつかその話の内容すら忘れてしまうという事が多いように思います。事業をやる上で、一番の落とし穴は気持ちの緩み、危機感がなくなること。危機感がなくなった途端、幸せは羽根を生えて飛んで行く。逆に危機感は事業を守ってくれる守護神のようなものかもしれませんね。

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