販促の主役はＳＮＳ

2014/06/12 2016/04/03

昨日の記事「販促は忍者屋敷だ」を書いていて、ここは重要だぞ、もうちょっと掘り下げてみようと思った箇所があります（書いていると、大事なことに気付くことが多い）。それは、いったい自分は一日の生活の中でどの位の時間メディアに接しているのだろう、そしてどのメディアをどれ位目にしていて、具体的に商品に気付いたり、欲しくなったり、最終的に購買に至っているのだろう・・・ここを少し掘り下げてみようと思います。

何故、こんなにメディアにこだわるかというと、購買は基本的にメディアによって気付かされることで生まれると僕は考えているからです。自分がお客さんの立場で考えてみると、一日の生活の中で、メディアに接していない時間帯、例えば、眠っている時間やお客さんとの商談に集中している時に、購買のきっかけになる商品への気付きってそうは生まれないと思うんです。気付きの殆どはメディアとの接触でもたらされる。
例えば、昼食時間が近づいてきて、お腹がすいたな～、どこで飯を食おうかなって思った時に、僕なら
①いつも行っている近くのお店
②以前に行ってとても美味しかった記憶が残っている店
③たまたまＳＮＳの紹介記事やチラシ、広告などを見て、行ってみたいな～と思っていた店
④偶然通りかかって目についた店
のどれかを選ぶって感じです。
でも、④のパターンの場合、知らない土地で時間がなかった場合ならいざ知らず、ホームタウンでいきなり何の情報も無いお店に入ることは殆ど無いです。③のどこかのメディアを見て興味を持つと、それをきっかけに行く確率は高まる。さらに①や②の良さや美味しさを体験して自分がリピーター化しているお店も選びやすいですね。そのリピーター化したお店がＳＮＳや新聞記事、広告などのメディアに掲載されていたりしたら、相当選ぶ確率は高まります。って感じでお店を思い出して選択する場合には、メディアを通じて気付いている場合が圧倒的に多い、というのが僕の結論です。（メディアの中で最も強烈な口コミも含めて、口コミについては稿を改めて書きます）

僕の毎日の生活の中で、どのメディアにどの程度触れていて購買に影響されているかを冷静に思い返してみたときに、ＳＮＳからの影響は圧倒的だと言わざるを得ません。本、食べ物、アプリなど色々な商品の購買のきっかけになっている。タイムラインに意識を集中しているので、そこで紹介された商品の記事が強烈に脳に刻まれているのは間違いないのです。現に今朝もフェイスブックで紹介されていた本をamazonのリンクでワンクリックで購入しました。当然、広告やチラシなどの紙メディアも目にしていますが、こちらは強烈な個性を放つものでないと素通りしてしまいます。目にする頻度、認知度からみてＳＮＳ記事にメディアとしての強さがあるのは否めません。ここに来てＳＮＳ販促が全メディアの中で主役に躍り出たのかもしれません。知らず知らずの内にメディアの世界で下剋上が起きていた。そろそろ誰の目にも主役が変わったのが見えてきたように思います。

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