叩かれた感触忘れられません

2014/11/03 2016/04/03

文化の日のお休み、ついダラダラ過ごして剣道の全日本選手権のテレビを見てしまいました。実は高校まで剣道やっていたもんで（意外でしょ）。学生が全日本チャンピオンになったのは４３年ぶりとか。見ていると天才みたいな人たちの競演で、全日本に出れること自体がとんでもない剣豪なわけで、切っ先の鋭さはどの試合も尋常ではないです。

そんな剣道を高校時代までやっていたんですが、僕の人生の中では今でも、あの時やっていて本当に良かったな～と思える経験の一つです。
当時、僕の通っていた釧路湖陵高校の剣道部は道内でも強豪校の一つで何十年も連続して地区大会を勝ち上がって全道大会に出場していて、その分伝統を守るプレッシャーも凄く、練習もきつかった。特に一年生の時なんかうさぎ跳びとかランニングとかやらされて小便に血が混じるほどキツイ練習。
男沢（おとこざわ）先生という戦前から居る主みたいな先生が顧問で、その先生が練習に来た時には竹刀で死ぬほどしごかれるのが恐怖でした。しかも、たま～にしか来ないのですが、突然不意打ちで来るので、いつ現れるか見えない恐怖（笑）と毎日戦わなければならない。今日は来るらしいぞという噂が流れると、殆ど午後からの授業が手につかない。来るか来ないか偵察隊で道場の入り口で見張っていたんですが、霧の中からヌーっと現れた時の恐怖感は凄かったな～。でもそう言って来なかったりもするので、練習をしていて１時間が過ぎて来ないことが分かると、皆、幸せ感に包まれて妙に練習にも力が入るのでした。

まあ、そんな肉体的、精神的なストレスを青春時代に毎日体験できたのは良かったな～と思います。しかも日曜日も休みなく練習だったので、根気強さも身に着いたように思いますし、ブログを毎日継続出来ているのも当時の原体験が生きているようにも思えるのです。最近、スポーツと暴力が良く話題になりますが、男沢先生に稽古でフラフラになりながら竹刀でぶっ叩かれた尻の感触、人生で崖っぷちに立った時に何故かいつもあの思い切り叩かれた尻の感触が脳裏に浮かぶんです（僕はＭではありません（笑））。そしてそんな時にはいつも踏ん張れるのです。おそらく、辛い時に歯を食いしばって耐える、頑張ることを体で先生は教えてくれた。一生の財産を戴いたと思っています。
剣道を見ていて、ちょっとそんなことを思い出しました。

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