良い講師は聞き手の脳を活性化させる

2014/11/27 2016/04/03

一昨日のダブルヘッダーイベントでは僕も含めると５人の弁士が登壇しました。僕は観客として４人の弁士の講演を聞いたことになります。
全員プロジェクターにパワポでのプレゼンでしたが、それぞれ話し方も違うし、内容も全く違うし、パワポシートの表現も違う、さらに熱い人、クールな人、個性がまるで違っていて面白かったです。

坪井さんの講演を聞いていて、やっぱり絵は伝わるな～と思いました。特に、自分の幼い頃の回想のコマ送りの絵とかいろんな販促物の写真だとか、何のストレスもなく脳みそに入ってくるので、面白いし理解できるのです。
逆に文字だけのシートや１つのシートに細かな文字やチャート図とか書いたプレゼンだと、まず理解できないし、その間思考が停止して脳が働くなるので意識が落ちそうになるのです（笑）。
そういう意味では絵（写真も含めて）を見ている間は脳は活性化している、覚醒して起きている状態になるのだと思います。
セミナーは持ち時間が決まっているのですから、その限られた時間内で聞き手の脳を活性化させ、伝えたいことを１００％伝えること、持ち帰ってもらいたいことを１００％持ち帰ってもらうことが目標だと思うのです。
そのためには、シート１枚の中で理解できない箇所がないという創りにする。ということは、ゴチャゴチャ書いたシートを後で読んでくださいというのは禁じ手だと思うし、多分一人も読まない。だって、読んで理解するには中途半端な資料で理解できないし、あとから時間かけて読むのなら最初から本を読んだ方がずっと良いからです。
現代人は時間がない、せっかく足を運んでくれた聞き手にその場で１００％伝えて理解してもらうのが基本、厖大な資料を渡して中途半端な復習を課すようなことは言語道断、資源のムダです。

絵の有効性について自分のセミナーや相談でもうすうす感じていたことですが、今回のように沢山の講師陣のプレゼンを聞けて確証を得た感じですし、とても勉強になりました。
講師の仕事はどれだけその場で聞き手の脳を活性化させるかが肝かもしれませんね。まさに一期一会、その時の自分の話によって聞き手の一人一人の脳が活性化されて素晴らしいものや感動を持ち帰れたかが問われるのです。

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