晴れた日に傘を貸し、雨になったら傘を取り上げるものって何～だ？

2015/01/23 2016/04/03

表題のクイズ、分かります？一番最後まで読むと答えが分かるようになっています（笑）。それでは、今日も突然始めたシーサー君の財務教室です。

現在その会社が財務的にうまく回っているか、逆に資金繰りに窮しているかを判断する際に、財務諸表の中で絶対はずせないある一つのポイントの話をしましょう。
まず、貸借対照表（ＢＳ）に記載されている借入金の額を見ます。短期借入金は１年以内返済で季節資金として考えるので除外して考えます。ここでは長期借入金の金額に注目します。

長期借入金は５年返済とかが多いと思いますが、長いもので１０年を超えるものもあります。ここで年間の支払額がいくらかを会社から聞ける場合は聞きだしますし、分からない場合は簡便的に５年として計算してみます。
仮に年間の長期借入金の支払額が年間3,000千円としましょう。
もし、年間で3,000千円以上の支払い能力がなければ、当然お金が足りなくなりますよね。このお金が足りない状態が資金繰りが悪化した状態なのです。

それでは支払い能力とはどうやって計算するか？ですが、こちらは損益計算書（ＰＬ）を見ます。売上から全ての経費を引いたものが支払い能力で、キャッシュフローと呼び、以下のように計算します。
キャッシュフロー（支払能力）＝当期利益＋減価償却費　
当期利益に減価償却費を足し戻したものが借金支払の原資として使えるお金というわけです。（減価償却費は現金が出ていかない費用なので足し戻すのです）

ですから常に、
キャッシュフロー＞年間長期借入金支払額
になっていないとお金が足りなくなります。足りない場合には、預貯金や不動産など現金化できる財産を取り崩すか、さらに外部から借り入れるかしかないのです。
（株式を公開している会社なら増資などで広くお金を集めることが出来ますが、ここでは除外して考える）
赤字の会社はキャッシュフローがマイナスですから、資金繰りがさらに厳しくなるのは理解できると思います。

今ある長期借入金の債務が何年で返済可能かを示すのが債務償還年数です。仮に３千万円の借入金残高があって、年間のキャッシュフローが３百万円だとすると債務償還年数は１０年となります。
債務償還年数＝長期借入金残高／年間キャッシュフロー
これが１０年を超えると、貸し手の金融機関も余り良い顔をしないのです。

払えるだけの甲斐性があれば、なんぼ借金こいても良いのです。現に、潤沢にキャッシュフローが出て支払余力のある会社には、必要もないのに銀行から融資の申し出が引きも切らない。
逆に、支払い能力がないと見るや、うちの銀行だけは返してもらわねばと「貸しはがし」に走るわけです。
「晴れた日に傘を貸し曇ってきたら傘を貸し渋り雨や嵐になったら傘を取り上げる」。これ本当ですから（笑）。

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今年もやってきました！シーサー君出演決定
真冬の沖縄ナイト　Vol.7
日時　　2015．2.1（日）　　開場16:00　　開演17:00
場所　　キャッスルホテル３F
料金　　前売2,000円　　当日2,500円
出演者　shy、ジョニー宜野湾、寿、下地　勇
オープニングアクト　なんくるないさーチャンプルーズ、シーサー君
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