伝える言葉を持つ

2015/02/17 2016/04/03

最近、研修や会議などで参加者のアイデアを出してもらうのに付箋紙１枚に１アイデアを書いてもらっています。これをやるとどんな人でも必ずアイデアが出てきて会議やセミナーが活性化するのですが、ちょっと先日困ったことが。

まだ可愛い顔をした新卒男子君なのですが、書かれた内容が二文字熟語のオンパレードなのです。例えば「管理」と書いてあって、意味をよくよく聞いてみると「今の管理表が分かりずらいので、もっと見易いものに変えるべきだ」とのこと。さらに「担当」と書いてあったのは「退職した担当者の引き継ぎ業務分担があいまいなので、後継者の役割分担を明確にすべきである」と言いたかったようなのです。
ありゃりゃりゃ・・って感じですが、担当職務が営業マンということなので、こりゃあかなり苦戦していること間違いなしです。
僕の経験では、研修や会議で見せる姿はほぼ１００％普段の日常の姿です。研修の場でぶっきらぼうな対応しかできない人が、仕事の現場では丁寧にきめ細かな対応に豹変するなんてことはあり得ないのです。聞いていて分かりずらい言葉の意味をいちいち深堀して質問してくれる親切なお客さんは世の中に一人も居ないはずです。
現実に同じことを書いていても社内のトップセールスの方は見ただけで意味が誰にでも理解できる書き方をしているのです。
売る力＝伝える力　なのです。そのために普段から伝える言葉をどれだけ持っているか、継続して増やしているかに尽きると思います。

でも、若いって素晴らしい。これからの時間の使い方でいくらでも伝える言葉を身に着けることができるのです。こういった研修の場でアウトプットの訓練をするというのも有効ですが、そんな数多くそんな機会に恵まれる職場も少ないと思います。
そこで今すぐ始めることが出来て、急速に伝える言葉を増やす方法をご紹介しましょう。
まずＳＮＳで人の発信した記事を良く読むことです。毎日いくつかの珠玉の文章に触れる機会があります。どうしてその人がそんな発信をしたのかに思いを馳せてみましょう。それだけでも伝える言葉のレベルが上がるのです。
そして、毎日一記事でも良いから自分で記事を書いて発信してみるのです。
伝える力は良い文章を「読む」そして「書く」ことでしか生まれない。自分の体の中に「伝えるべき言葉」を持たない限り、相手に伝わる話はできない、表面的な話術では中味の無さを見抜かれて誰も真剣に話を聞いてくれませんね。

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