人生に大切なことは練習しましょう

2015/07/01 2015/11/13

経営コンサルタントという仕事柄、セミナーや講演で人前で話す機会は人よりは相当多いと思います。
サラリーマン時代も含めて以前から人の講演やセミナーを聞く機会は多かったのですが、話の上手な人、感動を呼ぶような話をする人は持って生まれた才能があるからだと思っていました。そして、そんな才能ある人だから事前の準備などなく、抜群の話術でどんどんアドリブで切り込んでいく、優れた話し手というのはそういうものだとばかり思いこんでいました。
経営コンサルタントとして独立してからは、徐々に人前で講演する機会も増えてきて、今では話すことは楽しいと感じることが多いです。そんなキャリアをある程度積んだ今なら、冒頭で書いたように「優れた弁士は持って生まれた才能でアドリブでどんどん話していく」わけはない（笑）と理解しています。多分、そんなやり方で長続きしているようなプロは一人も居ないと思います。

昨日もウルトラエヴァというエクスマの上級コースを受講してきましたが、今回のテーマは人前での話し方。滑舌を良くする身体的トレーニングや話の組み立てなどを訓練するものです。
そうなのです。優れた話し手は訓練によって上達していくものだということです。ですから僕が過去に聞いたあの優れた弁士の方々も、良い話であればあるほど、それだけ話し方の訓練を積み重ねてきたのだと思うのです。
数年前にお亡くなりになりましたが、僕が独立した頃師事していた先生は素晴らしい講演をされる方でしたが、その先生も売れない頃に「自分の好きな弁士の講演のテープを延々と聞いてそっくり真似をする訓練をしていた」とおっしゃっていました。

話し方、文章の書き方、絵の描き方、唄い方、演奏の仕方・・・これらはどの人の人生にとっても大きなウェイトを占めると思うのですが、得てして「才能」の有る無しという思考に陥りがちで、才能が有ると思っている人は慢心してそれ以上鍛えようとしないし、無いという人はハナから諦めてしまう人が多いのだと思います。
世の中の殆どのことはトレーニングによって実力が飛躍的に上がる。人前でのしゃべり、講演でさえ、練習すればうまくなれるのです。
人生に大切なことは練習しましょう。

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