不覚にも涙した夜
2015/10/15
昨日、見た音楽ライブで不覚にも泣いてしまいました。
釧路市の夏の最後を飾る大漁どんぱく花火大会での野外ライブ、音楽ライブで涙を流したのは生まれて初めて。泣いていたのは僕だけでなく、周りのおじさんも女子高生も皆泣いていました。
そんな来場した多くの人を泣かせたのは、あの虎舞竜の高橋ジョージさんです。
今だと虎舞竜と言うよりは、ワイドショーネタですっかり悪者扱いされて「あの人は今」状態だったのが、今年4月から8月まで放映されたNHK「美女と男子」タドコロ晋也役ですっかり復活を果たして、まさに時の人になった感があり、よく釧路のこんなローカルなお祭り(笑)に呼べたな~って感じです。
「美女と男子」では、昔一発屋で一世を風靡したロートルミュージシャンがまた一発屋の本領を発揮して奇跡の復活を成し遂げるという役で、正に今の本人を地で行っていて、彼の生き方そのものが面白すぎて(笑)、僕はこの役柄結構気に入って見ていました。
大体、釧路のお祭りで呼ぶ人って、一世を風靡したけど、そう言えば最近あまり聞かないな~という人が来ることが多い(失礼)。多分、週刊誌にあることないこと書かれてボロボロに干されていた頃に、釧路のお祭りの事務局が声を掛けたと思うのです。まさか、こんな時の人を、花火大会前の余興みたいなステージで見れるなんて、釧路の人は本当にラッキーです。
そんな軽い感じで、花火のついでに有名人でも見るかって感じで来た人が多かったのではないかと思いますし、僕もその一人でした。
正直、それほどステージそのものに期待していたわけではなかった。でも、それは裏切られた。良い方に。聞いていた誰もが冒頭に書いたように感動して涙したステージ。
こんなに言葉がはっきり自分に入ってくるステージは初めて。しかも野外のライブで。
今売り出した「ハローマイラブ!」、今年の6月に88歳で亡くなった父に語り掛ける唄、少年の頃に思ったこと、など詩が凄く心に響く。聞く曲、聞く曲、素晴らしい歌い手だと思いました。
曲の合間のMCもとても楽しく奥さんとのモラハラも笑いのネタにしてすっかり楽しませてくれます。
そしてアンコールは虎舞竜の名曲「ロード」。曲の前にこんな話をしてくれました。
宮城県出身の自分が震災後、被災地を数十回訪れて唄っていた時、ショッピングセンターの前で唄っていたら、女子高生がサビが始まったころから大粒の涙を拭おうともせずに大泣きしていた。演奏後にどうしたの?と聞いたところ、少女はこんな話をしてくれた。
「震災の前に自分は10歳だった。父母の夫婦仲が悪く毎日ひどい夫婦ケンカを繰り返し、家に帰るのが嫌で嫌で家出しようと思ったり、自殺さえ考えた。そんな中、あの震災がやってきた。自分は学校にいたが、父母と弟は津波に飲まれて亡くなった。一人ぼっちになって親戚と仮設住宅に避難して聞いた「ロード」を聞いてまた泣いた。『何でもないようなことが 幸せだったと思う 何でもない夜のこと 二度とは戻れない夜』・・・・」
もうこのエピソードを聞きながら、涙が止まらなくなりました。そしてあの名曲「ロード」がラストで始まったのです。ハーモニカの音色を聞いて、唄を聞いて、もう涙が出る出る。隣のお父さんも、横の女子中学生も皆泣いていました。
あまりにも良かったので、握手券付きのハローマイラブのCDを買って、握手して「素晴らしかった、ライブで泣いたのは初めて」と握手して激励してきました(笑)。
今年亡くなった高橋ジョージさんのお父さんの死去後の手続きをして戸籍謄本を取ったら、自分の祖母は秋田県出身だと言われていたのに、釧路出身だったということが分かったそうです。何だか釧路に縁があるようなので、全国ツアーの最初は釧路から始めたいと言っていました。
その時は一番前で応援しようと思います。すっかりファンになってしまった花火の夜でした。凄い人と出会えて良かったな~。
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乗山徹
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