ダイヤの村に住む者はダイヤの価値に気付かない

2015/10/15 2015/10/16

昨日は、大佐こと染谷充紀さんのセミナーで釧路管内弟子屈町にある川湯温泉に泊まりで行ってきました。
大佐のセミナーについては、長年自社で蓄積した豊富な販促事例をもとに、段階的に集客していくデスマップ理論など大変興味深く刺激的な内容でした。

今日はこの川湯温泉について少し書いておこうと思います。
実はこの川湯温泉、とても集客に苦戦していて、ずっと前から入込数の減少は続き、閉鎖されたホテルやシャッターを閉めた土産物店も数多く、街を歩いていても正直寂しい感じがします。
でも僕はこの川湯温泉が好きなのです。以前から仕事や遊びで何回も来ているのですが、毎回本当に素敵なところだな～と思うのです。

この温泉の入口にはアトサヌプリ（硫黄山）という活火山があり、元々は火山の火口だったところに温泉がある。だから温泉も強烈な硫黄泉で、大佐も風呂入ったらクロムの指輪が変色してしまった～と涙目になっていた（笑）ほどです。
そのせいか植生も違っていて、紅葉も途中の山々はもう終わってしまっていたのですが、川湯温泉の一帯だけ鮮やかな紅葉がまだ見ることが出来ました。

あとは空気感かな。原始的な空気というか、吸っているだけで健康になれそうな気がしてくるほど、明らかに空気が違う。
摩周湖も車で２０分位と近いし、自然観光資源としては大変な魅力を持っているのです。

でも、今は観光地としては成功していない。負け組と言っても良いでしょう。高度成長時代の団体旅行華やかし頃には長きに渡って隆盛を極めた時代が確実にあったのです。今でも建物が残っている大型のホテルはその時代の名残ですが、ホテルも倒産が相次ぎホテル数も減少の一途をたどってきました。

でもこんな川湯温泉に大きな魅力を感じ、その情報を発信し続けている人がいます。
今回、セミナー＆懇親会を開催してくれたガンちゃんこと岩崎明代さん。神戸出身のバリバリの関西人ですが、北海道が好きでいくつかの場所に住んで、この川湯温泉しかないと思い、この地にカフェふしぎ屋を開いたのでした。
夜は居酒屋＆ライブハウスに変身するのですが、独特のまさに不思議な空間。さらにここの食べ物がとても美味いです！

恐らくこの自然豊かな土地に不足していたものを身をもって示してくれているのが岩崎さんではないかと思います。

ふしぎ屋さんはホテルも経営していて、４組しま泊まれないのですが、凄いホテルに泊まらせてもらいました。ホテル自体がアートになっている。ホテルの全ての発が色々なアーティストの作品なのです。

ここのホールでもコンサートやセミナーが出来ます。

もちろん温泉もついていて紅葉の中での露店風呂は最高でした。

こんな宿なら、自分へのご褒美で何かの機会の長逗留してみたいな～とつくづく思った。心に豊かさのようなものが湧いてくるのを実感できます。

岩崎さん曰く、「ダイヤの村に住む者はダイヤの価値に気付かない」。ダイヤの価値に気付かせてくれるのはいつも外から来た人なのです。恐らくこの土地を甦らせるのは、人間にしか造りだし得ない創造性や独自性なのだと彼女は知っているのではないでしょうか。（ちなみにこれらの空間をプロデュースしているのは映像アーティストの今井善昭さん）

皆で打ち上げで飲んだ帰り、空を見上げたら満点の星。随分、久々にこんな星みたな～。
何かが変わる予感がします。何回でも行きたい。
そうか！自分へのご褒美上げて川湯に来れるように、仕事頑張ろ。

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