0→1ビジネスモデル見直し
自社のターゲットは万人ではなく、自社を支持しれくれるお客さんは極めて限られている。
であれば自社を支持してくれそうなターゲットに絞ってメッセージを発する「足長おじさんマーケティング」をしよう、といったことをコンサルティングとセミナーの場でお話しています。
こんな質問がありました。
「確かに足長おじさんのような優良顧客は一定数居るし、そうしたいのはやまやまなのですが、これまで安売りクーポンなどで集客した価格志向の顧客層も多いんです。つまりターゲットが2つに大きく分かれるんですが、どうしたら良いのか悩む所です」
実はこれと全く同じパターンの会社はとても多い。
顧客は、お店側の発信通りに集まってくるのです。
価格に反応してくる顧客は、価格を上げた途端に来なくなる。
ビジネスモデルの選択を迫られているということです。
安売り戦略を取り、価格競争の中で低収益体質のままでいるか、足長おじさんマーケティングに全ての動きをシフトするか。
どこかの時点でビジネスモデルを切り替えない限り、低収益体質からは抜け出せないのです。
この切り替えは口で言うのは簡単ですが、第二創業といっても良い位、勇気も居るし、資金繰りも厳しい、時間もかかる、リスクとストレスを伴う、ある意味では創業時を上回る困難を伴うものです。
まさに0から1を生み出す苦しみを味わうでしょう。
でも、この0から1を生み出した企業だけが、次の時代の生存権を獲得できる。
ビジネスモデルは時間の経過と共に必ず古びて使い物にならなくなる。
経営者の一番の大仕事は、0から1に移行する決断と行動が出来るかどうかじゃないかと思います。
乗山徹
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