売上アップアドバイザー シーサー君

*

泳がざる者商いするべからず

   

仕事柄、地方の商店街のお店対象のセミナーや相談を受けることが多いです。
どの街も商店街はいわゆる疲弊していて、後継者の居ない店は自分の代で終わりという場合も多く、近隣の大型店に客を奪われて苦しいと言います。
これまで相談を受けた話も、判で押したように同じ構図です。
%e6%96%b0%e8%a6%8f%e3%83%89%e3%82%ad%e3%83%a5%e3%83%a1%e3%83%b3%e3%83%88-49
この状況で自分の店をやっていくのは無理だと言うのなら、それは商売やめた方が良いのです。
でも、その客を奪ったという大型店だって、実は皆苦しんでいる。
もう郊外の大型店なんて過去のビジネスモデルになっているのです。
何故なら、想定していた家族客が激減しておひとり様世帯が多数派になって、客数がどんどん落ちている。
イオンだって苦しいし、ヨーカドーなんてセブンイレブンの収益で何とか食っているのです。
そのコンビニだって飽和状態で閉店が相次ぐ。

だから、楽な商売している会社なんてないってことなのです。
一見、業績が良く見える社長さんだって、僕が知っている人は皆、つぶれないようにハンパない努力をしているし、常に動いていないとあっという間にダメになると言います。

今の日本人は都市でも田舎でも、欲しいモノがない低欲望社会。
だからモノは良いのは当たり前、買う理由はヒトつながりに完全に移行している。

良いモノを提供して、SNSで発信する、ヒトつながりで良いお客さんとじわじわつながっていく。
それを本気で現実にやるか、やらないかの違いしかない。
楽に売上が上がる便利な装置などないし、SNSに主戦場が移っているだけで、本質的にやることや努力は何一つ変わらない。

マグロは泳ぎを止めると死ぬそうです。
商売をやる人は、泳ぎ始める、そして泳ぎ続ける、それだけだと思います。
泳ぎもしないで、状況を嘆いていても何一つ変わらないどころか、どんどん悪化するだけ。

泳げば泳ぐほどやることが見えてくる。
泳がざる者、商いするべからず
ってところかな。

The following two tabs change content below.
アバター画像
北海道釧路市の中小企業診断士&ITコーディネーター。エクスマ手法でお客さん企業の売上アップを日々指導。沖縄好きで三線唄者「シーサー君」としてピン芸人もやっています。「シーサー君ブログ」で手書き絵ブログを一日一絵一文を更新中!

 - シーサー君ブログ, マーケティング, 最新NEWS, 経営

  関連記事

宝くじ、買わなきゃ絶対当たらない

昨日書いた「ザ・町工場」の諏訪貴子さんの話は人づくりの話だけでなく中小企業経営に …

かけひき大好き?

増税法案が衆議院を通過しましたね。 ギリシャ化を避けて財政バランスを全て消費税だ …

「あなろぐ」の魅力

昨日は守成クラブ釧路の赤玉商談会に出席しました。 このイベントは毎月あるのですが …

巣篭りを奇貨として

あれよあれよという間にコロナ騒動が拡がり、総理大臣が国民に巣篭りをお願いするとい …

4年という歳月

リオ・オリンピック、連日連夜くぎづけになっています。 今回のオリンピックのロゴを …

しゃべる道路がYahooトップページに

道路を走行するとタイヤと道路の摩擦でメロディが流れる「メロディロード」を ご存知 …

カジノ誘致活動

今日は阿寒湖温泉のまりむ館でカジノ誘致に関する会議を行いました。 もうカジノ誘致 …

たまごろう君が行く

フェイスブックを日々見ていると思わぬ発見があります。 一昨日、フェイスブック仲間 …

あの人は今・・

フェイスブックで毎日、無意識にタイムラインを見ていると「あれ?そう言えばあの人の …

世代交代の時期が来ている

先週の金曜日に釧路で北海道を元気にしようプロジェクト主催で2人の若き30代の経営 …

PAGE TOP