時には経営診断のススメ

2017/03/07

先日、依頼されて財務の診断をしました。経営幹部向けの財務セミナーもやったばかりですし、最近、財務の仕事が続いています。
今日は経営診断について少し書いてみたいと思います。

実際には財務診断だけでなく経営診断をやることが多いです。
診断の材料として、数字に関係するものは
・三期分の決算書（財務諸表）
・部門別売上推移、客数推移、部門別損益計算書等
を戴きます。
それと経営者、幹部、関係者からこれまでの経緯や歴史、現状についてヒアリングを行います。

それらを元に経営診断を行い、診断報告書を作成します。

じゃあ診断報告に何が書いてあるかというと
財務診断と解説、ここに至った経緯、課題、解決の可能性、今後の方向性への提言等です。
この財務診断からは、現状が世の中の会社比べてどの程度良いのか、悪いのか、どの部分が良くてどこが悪いかを数字で客観的に示されます。

人間で例えると健康診断の検査結果と同じで、正常値、異常値を知らせる、さらにその異常が生命を脅かす可能性があるのか、まだまだ回復予知があるのか、バリバリ元気な健康体なのかを知らせるのです。

それと経営診断はただの現状報告ではなく、今後どう生きていくかの判断材料となるものです。
例えば今の業務が何期も続けて営業赤字であれば、既にビジネスモデルが古くて、やがて消えてなくなる仕事の可能性が高い。
つまり、今の延長線上では未来ない、であれば体力のあるうちに０→１のビジネスモデルに転換すべきともいえるのです。

僕としては、その会社の過去に培われた強みがどこか、お客さんに支持されたコアな強みそこに突破できる可能が潜んでいると考えており、その辺の可能性をあぶりだすことに注力しています。

１０年後に今の仕事のかなりの部分が消えると言われている世の中です。
財務の視点を経営の基盤に据えるのは当たり前の話。
モノを考えるスタートとして時に自社の数字をじっくり見て、場合によっては経営診断を受けてみるのも一案じゃないかと思います。

って宣伝みたいになっちゃいましたが、本当にそう思うのです。
時には他人の客観的な眼で診断してもらうと、どんな会社でも経営診断は凄く目が開かれますよ。

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