スモール・イズ・ビューティフル

2017/03/20

毎月、定期購読しているハーバード・ビジネス・レビューという雑誌にミスミグループのトップの三枝匡さんのインタビューが掲載され、成程な～と思いました。

三枝さん曰く、改革の要諦はスモール・イズ・ビューティフル。
改革は末端の小さな組織がまず「やたら元気になる」ことだと言います。
現場単位で、創る（開発）→作る（生産）→売る（販売）の基本サイクルを速く回すこと。

現場単位の改革をまず最初に考えるべきなのは、ミスミのような大手の製造業だけの話ではなく、中小企業こそ現場発信の改革が救世主になるといつも思っています。

最近、お客さんに必ずやってもらっているのが、現場からの発信です。
ＰＯＰを描いたらインカメ、黒板に書いたらインカメ、チラシを作ったらインカメ、現場の人が自分の感性で発信したものは、嫌味なくビビッドに伝わります。
やるか、やらないかだけ。

先日、販売士の更新研修でＳＮＳ率を挙手願ったら、２０人中、ＦＢ１人、ブログはゼロでした。
この研修は、資格更新の際に義務付けられているので、仕方なく受講しているだけで（笑）、自発的に僕のセミナーを受けている人は一人もいません。
販売士の資格を取得する人は、殆ど会社から言われて取っている現場の人たちですから、このＳＮＳ率の低さは、これが世の中の中小企業現場の実態だという事です。

経営者の問題なのです。
経営者がスモール・イズ・ビューティフルの重要性に気付いて、本格的に現場発信に取り組まない限り、何一つ変わらない。

今の現状がＦＢ率１／２０、ブログ率ゼロ、気付いて行動すれば入れ食い状態です。
今更ですが、経営者がＳＮＳと真剣に向き合わないのは怠慢だと思います。
現場発信に真面目に取り組む会社だけが、その大きな果実にありつけることに早く気付くべきです。