右往左往は命取り
このところ連日、日大アメフト部の悪質タックル問題が報じられ完全に社会問題化していますね。
スポーツ現場で発生したルール無視の悪質性もさることながら、もっと深刻な問題が事故発生後の指導者と大学側の対応の出鱈目さと無策ぶり。これが日本中を呆れさせているのだと思います。
日本でも最大の学生数を誇る日本大学のブランドがまさに地に落ちようとしている。早く対策を取らないと、付属高校なども含めて受験者数の激減などで深刻な経営問題になるのは必定
日大には危機管理の学部もあると言いますが肝心のお膝元でこんな事件が起こっていては灯台下暗しどころの騒ぎではありませんね。
要はリスク管理の問題。
発生しうるリスクに対するマネジメントシステムがこの組織にはない、ということなのです。
リスク管理のマネジメントの代表的なものはISO14000(環境マネジメントシステム、地球環境への負荷を減らす)や労働安全衛生管理システム(労働災害に対する備え)、最近だとBCP(大震災など災害が起きても事業が停滞しない備え)などがあります。
これらのマジメントシステムの基本はリスク管理。
あらかじめ発生しそうな危険源(ハザード)を発生した時の影響度、発生度に応じて特定し、重要なものをピックアップして重点管理していくのが基本です。
今回の大学だと種々の不祥事に対して、5W1Hで誰がいつ何をどこでどのように行動するのかを予めて決めておき、文書化し、訓練し、定期的に見直す。
実は私自身ISO取得コンサルタントをやっていた時期が長く、この問題にはすぐピンときました。
今回のメディア報道を見る限り、この大学では驚くほどマネジメントが欠如しており、経営組織の体をなしていないレベル、家業レベルだな~とつくづく思いました。
翻って、我々企業経営を見渡してみると、こういったリスク管理を導入している組織は極めて少ないと感じます。
今回の日大の例をみても分かるように、ある日突然青天の霹靂、まさかの坂がいつ目の前に現れるか分からないのです。
あなたの回りのハザード(危険源)は何か?
ちょっと考えてみては如何でしょうか。
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乗山徹
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