遊ばざるもの働くべからず

藤村正宏氏の講演が釧路市民文化会館小ホールで行なわれました。

今回は中小企業家同友会の主催で３５０人の満員御礼。

僕は政策委員なので準備もお手伝いしました。

控室の楽屋はお化粧ができるようにきらびやか。

１９時に藤村師匠登壇。

いきなり「今日のテーマはえ～と何だっけ？」と頭上の横断幕を振り返っ

て「中小企業の売上拡大が震災の復興につながる・・・・」

「って話は多分全然やらないと思います」

で始まり、会場は大爆笑。

こんなスタートでしたが、一気に９０分テンポ良くいつもの語り口で

売上を上げるための視点を変えるお話を具体例を交えてお話し、

あっと言う間に予定時間が来てさらに「もうちょっと話して良いですか？」

に会場大拍手で結局２時間あまりのステージとなりました。

普段の料金設定から言えば２万円相当の講演を１０００円で聴けたわけで

すから昨日きたお客さんは幸せです。

僕自身も多いに刺激と勇気とやる気をいただきました。

藤村先生のお話の後には毎回必ずいつまでも尾をひく気付きがあります。

実は前日に増田誠展を釧路芸術館に見に行って考えた事があります。

増田の膨大な作品を見て、この人は一年中、一日中、作品を描いていた

しかも楽しく、２４時間楽しく作品づくりをしていた。見事な人生だな。

その時頭に浮かんだのが藤村先生の顔。あの人ももしかして同じなのでは

ないか。彼の仕事観は芸術家と同じ。楽しくて仕事をしている。

昨日の講演の中で、自分の無くなった父上が太平洋炭砿で技師だったが

実際にはデザインや模型を作る仕事で、実に毎日楽しそうに仕事をしていた。

その仕事を見て大人になれば楽しいんだ、自分も早く大人になりたいと思っ

たとおっしゃっていました。

その仕事観はアーティストの仕事観とも言えるのだと思います。

更にいうと先週亡くなったスティーブ・ジョブズの仕事観もまさにそれだった

のではないでしょうか。

スティーブ・ジョブズは人のパクリばかりで何一つ新しいものは生み出して

いないという人いるのですが、そんなことはジョブズにとってどうでも良い事。

自分がおもしろいと思えるものをコンピューターの商品という形にして作品と

して表現しつづけた。２４時間おもしろい商品を追及し続けた男なのでは

ないでしょうか。

従ってジョブズ亡き後のアップル社は存続できない。

増田誠が亡くなって画がもう生み出せなくなったら美術館で展示するしかない

ことを考えれば自明の理ではないでしょうか。

と脱線しましたが、藤村先生がいつも言っている

”遊ばざるもの働くべからず”

について深く考えた一日でした。

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乗山徹

代表取締役 ： ファーストコンサルティング株式会社

北海道釧路市の中小企業診断士＆ＩＴコーディネーター。エクスマ手法でお客さん企業の売上アップを日々指導。沖縄好きで三線唄者「シーサー君」としてピン芸人もやっています。「シーサー君ブログ」で手書き絵ブログを一日一絵一文を更新中！

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