夕日の街くしろ
2016/04/28
最近、釧路の夕日が注目され始めています。
幣舞(ヌサマイ)橋を車で通りかかると晴れた日には必ず夕日が見える時間にカメラを構える人が見られるようになりました。何か映画のロケでもやっているのかと驚くほど賑わっている日もあります。
フィリピンのマニラ、インドのバリ島(フランスのマルセイユという説もある)と並んで「世界三大夕日」だと言う人もいます。
夕日なんて地球のどこにいても見られるものが観光資源になるんかいな?
と思うでしょう。
ところがこれがなるんですね。自分たちでこれが観光資源だと堂々と言い張ってJCなんかがシンポジウム開いたり、釧路の飲食店あげて夕日ハイボールってメニューを作ってキャンペーンを始めた。さらに「釧路夕焼けクラブ」って会ができて毎日夕日のインターネットライブを中継している。
役所主導でなくこういう民間の勝手連が面白がってシャレでやっている感じが楽しい。しかも継続して毎日ネット放送やったりフェイスブックに夕焼け写真を投稿する人も多い。
これから旅行商品の中にオプションでデジカメ撮影時間を組み入れたり、夕焼けの見える高台にカフェを作ったり自分のビジネスをする人がどんどん現れればよいと思います。
で肝心の夕焼けなんだけど、何がそんなに凄いの?
実は地元の人はほとんど気付いていない。現代人はそんなにじっくり夕日や夕焼けを見ないもんなんですね。だって夕方って毎日忙しいでしょ。仕事をしていれば追い込みの時間だし、お母さん達は晩御飯の支度に取り掛かる頃だし、子供達は部活や塾に行く時間だし、夕日が落ちて行く西の空を見上げる時間なんてないですよ、普通は。
僕は98年に今の釧路港に隣接するマンションに越してきて初めてこの荘厳な天体ショーに気付きました。9階なので前をさえぎるものがなく直接海と空が見えるのです。
丁度今の季節から冬にかけて、夕方ちょっと早い時間に帰宅するとそのまばゆいばかりのオレンジ色のシルクスクリーンが目に飛び込んできます。初めて見た時に驚いて「ワァッ」と声を上げました。
西の空はシルクスクリーンのように色々が時々刻々と変化していくのです。
何回みても息をのむばかりの幻想的で壮大な天体ショーです。
釧路なら米町公園とか市内のホテルなど高い建物の上の階に行くと見ることができるはずです。
「夕日の街くしろ」が全国ブランドになったら楽しいね。
乗山徹
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