本格的商いの時代
2016/04/28
釧路は水産のまちです。
北海道物産展は百貨店の催事の中でも最も競争力のあるイベントであり、北海道の食材はどこに行っても評価が高い。にも拘わらず地元の漁業者、水産に拘わる流通業者は儲かっていないと一様に口を揃えます。
最近、何とか付加価値をつけてもっと儲かる商売をしようと新商品を作ってチャレンジする方が増えています。
でも中々勝手が違って分からない事が多いと言います。お話を聞いていてなるほどと思ったのですが水産関係の人はこれまで業界の中の人としか付き合いがなかった。漁業者は市場と市場は中卸や漁協と、そこから先は大手流通に値段を叩かれといった具合で最終消費者、購買して胃の中に収めるお客さんの顔を見ていなかったというのです。
自社商品を市場に投入して初めてお客さんを意識したのです。
お客さんと相対して初めて地域の食材の価値を知る事もできる。自分たちの思っていた以上に価値があり評価も高い。
水産の世界はドンブリ勘定でよかった時代はとうの昔。
水産の世界も本格的商いの時代に入ったのではないでしょうか。
乗山徹
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