革命のメカニズム

2012/01/24 2016/04/28

ここ数日、自分のブログ文（1/21分と　1/23分）がフェイスブックでどんどんシェア（引用）され更にネット上に拡散されていった訳ですが、自分の意図しない形で自分に見えない所でどんどん拡散されていくネット社会の様をかいま見て正直恐怖を感じました。
こんな立場に立たたされる事も滅多に無いと思うのですが、崖っぷちの中から見えてきたことがあります。

一昨年来からチュニジアに端を発した中東での革命はYoutubeやフェイスブックなどソーシャルメディアによる所が大きいと言われています。

エジプトのムバラク氏も捕らえられ死刑を求刑されていて、圧政を繰り返してた時の政府がオセロゲームの様に次々と転覆していきました。
これまでニュースを見ても、外国の事だしそんなものかなぁと思っていました。
でも今回の事件を通じて、フェイスブックがどんな風に機能してあんな事になったのかそのメカニズムの本質を見たように思います。
フェイスブックでは「シェア」というボタンをクリックすることでどんどん自分の友達に一斉に情報は拡散していきます。これは噂や口コミが拡散するメカニズムと同じ。
この拡散がフェイスブック始め百花繚乱のネットメディア上で凄まじいスピードで拡散される。貧富の格差や政府の圧政に苦しんでいるような国では普段から政治への不満のエネルギーが充満している。ひとたび「政府が悪い」がシェアされ出したら「悪い」が一人歩きして収集が付かなくなる。
9月に中国の瀋陽市に行ったのですが、ホテルでインターネットは使えてもフェイスブックやYoutubeは使えないようになっていました。中国政府は数万人を動員して検閲をかけているのです。
何故、中国政府がフェイスブックなどのソーシャルメディアを極度に恐れているか、今回の事件を通じて実感として理解できました。
ネット社会のバズ（口コミ）メディア。革命さえ引き起こすメカニズムを備えている。
普段の互いの共感を呼び起こす道具としての優しい顔が突然凄まじい巨大な凶器と化して時の政府をも呑み込んでしまうのです。
この巨大なエネルギーの不気味さを肌で感じました。
凄いもの見ちゃったなぁ・・・今回は。