うーめんって知ってます？

2012/02/15 2016/04/28

「うーめん」って知っていますか？
Womenじゃありませんよ。

実は温麺って書いて「うーめん」と読むそうなんですが、昨晩、今日とこの「うーめん」の里、宮城県の白石市からの企業経営者の方々５名とご一緒しました。
中小企業家同友会蔵王白石地区会から釧路や別海で進めている中小企業振興条例づくりの勉強に来てくれたのです。
札幌の白石区は明治開拓期にこの東北の白石からの集団移住が発祥との事。釧路の鳥取地区みたい感じです。

宮城県の中でも内陸で福島県との県境のため津波ではなく原発事故の影響が大きく名産の猪肉が出荷できずに居るそうです。マスコミで報道されない地元の課題として生活保障の負の効果として勤労意欲をすっかり無くした人が激増しているとの事。そのため復興のための建設作業員が集まらないという深刻な悩みを抱えているそうです。

今日は中小企業家同友会の政策委員会に出席して一緒に公立大学の下山准教授のお話を聞きました。下山氏が釧路市と白石市との産業の比較などのデータを作り解説してくれました。
白石は歴史のある街で元々は養蚕の製糸業が伝統的にあったり農業がさかんな土地だったのですが、大手電機メーカーの工場進出により伝統的な産業が失われ大企業製造業の街へと変わってしまった。東北の地方都市の特徴としては大企業の工場が多いという点ですがこのところの海外への工場移転により撤退リスクの大きな波にさらされている。
中小企業、民間主導で地域経済の将来を再構築する必要に迫られている。

別の土地の人たちの様子を聞くと凄～く勉強になる。と今日は思いました。
地域に本来もつ強みに合った産業を中小企業が興して行くしかない。やっぱ企業誘致ってのは一過性でリスクが高い。撤退したら何も残らないどころか、伝統的な技術や人材を破壊してしまう事も多い。破壊された産業構造の再構築は容易でない。
国の政策頼みとか大企業の意向頼みだとか、そこから抜けて中小企業が自分らの土地に合った産業づくりをするしかない。
小出宗昭氏が提唱する企業誘致に頼らずに１００社の中小企業が強くなり１社1人で１００人の雇用を産む。これが大事だと再認識した。

それしても「うーめん」って食ってみたいね。札幌の白石区役所の食堂メニューにあるそうな。
「うーめん」でまちづくりってのも有りだよね。

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