その投資大丈夫？

先週の新聞に経済産業省が太陽光発電の買取価格が１キロワット時間あたり４２円に決まったという記事が出ていました。発電を考えている事業者には割りと納得の価格だったようで好感的に受け止められているようです。
これまでも新規事業としてこの太陽光発電に参入したいけどどうなんだろうと何度か聞かれたことがあり、その度に「う～ん、リスク高いよね。単価次第だし単価だってずっと固定って事もないんじゃないの？」と返答していました。

確かに昨年の原発事故以来、再生可能エネルギーの需要は飛躍的に高まっていますが、今後どんな展開になるか中々読めない。政府の腰も定まらないし、自然エネルギーで先行するドイツでは割高な電気料負担を嫌った消費者が太陽光発電の買取価格を引き下げる運動が起きて社会問題になっていると言うし、銀行借入で資金調達して投資する事業としては厳しい。ソフトバンクの孫さんみたいなお金持ちは別にして中小企業がやるにはきついんじゃないかと考えています。

ホテルや不動産業なんかもそうなんですが、こういう大きな投資を必要とする装置産業は回収期間が長い。２０年前には行けると思って投資したけど２０年経って世の中別世界になっていてすっかりお金を産まなくなってしまう。こんな事例は枚挙にいとまがないのです。
子供の代に借金を付け回しするなんて事は出来ればやりたくない。
その投資大丈夫ですか？規模にもよるけどじっくり考えてからでも遅くはないのです。

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乗山徹

代表取締役 ： ファーストコンサルティング株式会社

北海道釧路市の中小企業診断士＆ＩＴコーディネーター。エクスマ手法でお客さん企業の売上アップを日々指導。沖縄好きで三線唄者「シーサー君」としてピン芸人もやっています。「シーサー君ブログ」で手書き絵ブログを一日一絵一文を更新中！

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