一度誤ると何度でも誤る
2016/04/28
こまつ座の釧路公演「闇に咲く花」(井上やすし作)を見てきました。
戦後ヤミ市の時代の神社を舞台に神主、復員してきた一人息子、戦争未亡人、おまわりさん、捨て子の赤ちゃんなどが織り成す物語。
復員してきた息子は無実の罪でC級戦犯として捕らえられグアムで軍法会議にかけられ、やがて家族は悲しい知らせを受け取る。
演劇やテレビドラマなんかでも戦争から終戦後の時代を舞台にしたものが多いです。
この年になったから思うのかもしれないんですが、こんなつらい時代があったことを実感できるというか、また来るかもしれないなと思うんです。
劇中の一人息子が捕らえられる前に言います。「神社は本来人の集まる明るく楽しい場だったはず。それが都合よく戦地に人を送り出すような場所に変わっていった。戦争が終わったら何もなかったように英霊をまつる。お父さん(神主)それで本当にいいのか?」
ここで描かれたことは当時実際に日本中どこでも起きていた事なんだと思います。
ドラマは見えずらい日常を構造化して分かりやすく整理して教えてくれるのです。
劇中で息子は言います。「お父さん、世の中一度誤った事はまた何度でも誤る。自分たちのやった事をちゃんと振り返って分からなきゃ駄目だ」
そう、一度誤った事はまた誤る。何度でも戦争は起きる。気づかなければ過ちは何度でも起きるのです。
バラエティやホームドラマのような現実が未来永劫続くと思うほうがどうかしている。
丁度沖縄戦の終わった「慰霊の日」にこんな事を想いました。
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乗山徹
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