絵に書いた餅からの脱却
2016/04/17
道で用意している中小企業再生資金という融資制度がありますが、企業再生の仕事をしている僕のところに今後の資金の取り扱いをどう考えるかという問い合わせが来ました。
実はこの手の資金って殆ど使われていません。特に以前は弁済不能の場合税金で100%肩代わりしていたのが80%までしか保証しない即ち窓口の金融機関が自己責任を20%持たされるようになってから金融機関は尚更この手の融資に慎重になってしまいました。
日本の金融機関はリスクを取らない。これが日本の停滞を招いている大きな要因であると僕は考えています。
何故リスクを取らないか?「資金繰りが立ち行かないような会社が売上を上げれるわけがない。企業は良くならないから貸した金は返ってこない」こんな考えが業界の常識として固定化されている。
先月、中小企業庁で中小企業経営力強化支援法を制定しました。これは金融機関にコンサルティング機能を持たせる。売上は上がらないという前提をやめて、売上を上げるしか企業ひいては産業の再生はありえないという考えが骨子にあります。
金融機関は金利競争ではもう差別化できない。コンサルティング能力即ち売上を上げさせる能力の有無で圧倒的に差がつき、能力の無い金融機関は破綻するようになるでしょう。金融機関の方はこの大きな流れに早く気付いた方が良いです。
「再生資金」が絵に書いた餅ではなく、活きた資金として当たり前に使われるようになったら日本は再生できる。
こういった資金が絵から飛び出せるかどうかが日本再生の試金石とも言えるでしょう。
「そうだよ・・・・」と思ったら ↓ ↓
↓↓ クリックよろしくお願いします
今日もマーケッター藤村正宏師のブログで勉強しよう!
乗山徹
最新記事 by 乗山徹 (全て見る)
関連記事
-
セコマ経営の真髄①道内物流とバルク港
セイコーマート丸谷智保社長によると北海道の強みをこれから伸ばすには物流の問題を解 …
-
自分体験「ヘー、面白いな~!」
これまで仕事をしてきて、「ヘー、面白いな~!」と新鮮な感動を覚えたことはありせん …
-
原因はメディアか?販促物か?
先日、地元で畳屋さんから販促の失敗談と成功談のお話を聞くことができました。失敗し …
-
営業はハズレ?
このシルバーウィークを利用して本州から遊びに来ていた大学生4年生の甥にこれからの …
-
井戸掘った人知ってる?
「井戸の水を飲むとき、井戸を掘った人のことを忘れるな」という諺が中国にあるそうで …
-
システムがよくても客は増えない
スキップカード組合の総会で講演をしました。 スキップカードは釧路市の商店街や個店 …
-
時間は作りだせる
連休というのに凄い雨と風です。今回はどこにも出掛ける予定を立ててなかったのでいい …
-
非日常を過ごす
お祭りの最終日は、まず釧路町のJR別保駅前ひろばのイベントに参加。 気温はかなり …
-
コピペで未来はつくれない
経営コンサルタントという商売をやっていると、事業計画書や企画書の作成を依頼される …
-
不思議なコミュニケーション
昨晩は中小企業家同友会のマルチメディア研究会例会でした。 深山さんがエクセルの関 …