売上は全てを癒す?
2016/04/17
今年の釧路は8月後半から記録的な暑さで(といっても30度を越えることはないですが)9月の平均気温は観測史上最高だったそうです。そのせいもあってかホテル始め観光業界は業績が良かったようで、日銀の短観でも宿泊・旅館サービス業の業況DIが66ポイントの改善って久しぶりに聞いた上向きの数字でした。
でもちょっと待ってと言いたい。売上が上がった原因が販促策を色々やった結果(内部要因)なのか、景気などの外部要因なのか、そこをちゃんと分析しないとまずいでしょ。
気持ちは分かりますよ。昔、経営破たんしたダイエーの中内社長の「売上は全てを癒す」という言葉は有名ですけど、経営者だから気持ちは痛いほど分かるんですけど、良い時ほど冷静に足元みないとね。夏が終われば秋が来てやがてシーズンオフになって客足は明らかに減っていくわけですから、早い時期から対策打たないとまずいでしょ。景気要因ってことは自分の力とは別のところから来るわけですから、自分でコントロールできる事をやらなくちゃ・・・。
一昨日も書きましたけど、販促策の効果測定をして成功事例を蓄積するってサイクルを定着させる。そこから来る売上は筋肉質で景気の減速などの強風が吹いても決して落ちない根強いものですね。これが内部要因の売上です。
冷静に振り返ると、経済が成長しているうちは、皆この外部要因の売上の恩恵をこうむっていた。かつての日本、今の中国など新興国も皆同じ。でも今の日本のように経済の成長が止まった社会では外部要因の売上増ってのが一切無くなってマイナスに作用しだす。こういう社会では内部要因による売上サイクルを回さないと会社は継続できないって事です。
「売上は全てを癒す」なんて言ってられる社会は日本で僕らの世代が生きているうちには二度とこないでしょうね。日本だけでなく他の先進国や新興国も高齢化社会のサイクルに転じ始める。世界中どこにいってもこれからは内部要因のサイクルを回せるどうかの勝負ですね。
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乗山徹
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