現代の成長産業
2016/04/13
今月は父が他界し葬儀の当事者に生まれて初めてなってしまったのですが、不謹慎ながらそんな中でもコンサル癖が出てしまいビジネスとして新鮮な発見がありました。
普段は誰でも家族や自分がこういう状況になる事を忌み嫌うというかあまり考えないようにしているので殆ど知らない世界ですが、当事者になってみるとこの「死」にまつわって多くの産業が成り立っているのが分かるのです。その代表的なものが葬儀屋さん。病院で死んで霊安室に移された段階で医療サービスは終了し葬儀屋さんのサービスがスタートします。時間を置かず葬儀社のワゴン車で自宅へ遺体が運ばれ、そこからは殆ど葬儀社の担当の方の指示で事が進んでいきます。仮通夜の方法なども全て丁寧に教えてくれて殆ど迷う事はありません。
葬儀の段取りの打合せは多岐に渡りますが、iPadなども駆使して完璧にシステム化されています。この段取りの良さにも感心しながら「これは良い商売だな・・・」とつくづく思いました。棺桶も沢山種類があってこの棺桶だと会員割引が効きますとか言いながら選んでいきます。骨壷だとか葬儀場の祭壇、霊柩車のタイプなど色々選んでいきます。何で良い商売かというと原価といってもあって無い様なものだし、何といっても値引き交渉がない世界です。やっぱ商売こうでなくっちゃいけない。変な意味でなく僕は肯定的に捉えています。同様に墓地の会社にも同じように感じました。「死」に関わる産業はまさに現代の成長産業だという事を目の当たりにしました。そして成長産業には良い人材が集まる。正直どの担当の方も家族に対する配慮もきめ細かく、非常に使命感や責任感を感じさせる素晴らしい仕事ぶりでした。
多分、この「死」にまるわる産業ってピラミッド構造になっていて葬儀社を頂点にして飲食サービス、広告、寺社などが下にぶら下がっている。お寺さんは坊主丸儲けの時代が終わりすっかり主導権を葬儀屋さんに奪われてしまったように見えました。葬儀社の競争も激しくなってきているようですが、人口動態から言ってもかなり先まで成長が続くんじゃないかと思います。
人が目をそむける場所に商機ありってところでしょうか。
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乗山徹
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