要はどこで切り取るかだ
2016/04/13
連日厳寒の釧路ですが毎年この時期は晴天の日が多く1年の中でも最も夕日が綺麗です。最近、釧路の夕日の美しさが話題になる事が多く、地元では世界三大夕日と称してまちづくりの動きも活発です。
でもこの夕日、本当に釧路だけがそんなに綺麗なんでしょうか?街中から晴れた日に西の方角に見える夕日はどの街にでもある夕日のように思えます。夕日はどこの街でもどこの国でも綺麗です。そんなの当たり前の話です。じゃあ何で釧路だけが騒いでいるんでしょうか?
僕が釧路の夕日の絶景に初めて気付かされたのは実は今の釧路港に隣接するマンションに14年前に引越しってからです。夕方暮れる間際に帰宅すると海に面するベランダの窓から海と空の境界線上にシルクスクリーンのように映る夕焼けのグラデーションが目に飛び込んできた。「何じゃこりゃ~!」と声を失うほど圧巻でした。グラデーションは時々刻々変化してあっと言う間に真っ暗になります。晴れた日には毎日30分ほどこの地球の織り成す天体ショーを楽しめるのです。
釧路の夕日が美しいのは釧路港がちょうど太陽が沈む西を向いている絶好のロケーションである事、茜色づいた空が水平線で切り取られ180度パノラマのシルクスクリーンのように見える事、時に海も一面に茜色に染まる事、特に秋から冬にかけて晴天日が多く空気が澄んでいる事が理由があげられると思っています。ですから釧路港に面した高台や高いビルから見る海に沈む夕陽とその後の夕焼けが絶景だと注釈をつけないとダメかなと思っています。多分地元の人も注釈を付けた場所からこの素晴らしいパノラマ天体ショーをじっくり見た事が無い人が多いんじゃないかと思います。
函館の夜景だってロープウェイでわざわざ登った函館山という絶好のロケーションから見るから美しい。最近話題の夏のトマムの雲海テラスだって山頂の絶好の位置につくったカフェから見るから美しい。
要はどこでその景色を切り取るか、そこをあえて絞らないとダメじゃないかと。
函館の夜景やトマム山頂の雲海を発見してここに展望施設をつくろうと言い出した人は偉かった。何も無いところから宝を見つけて未来永劫続く子孫の食い扶持を作り出したんだから。
自分たちの強みをどこで切り取って、表現して、伝えるかが重要かな・・・と暮れていく空と海を見ながら考えました。
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乗山徹
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