謙譲は美徳ならず

商売をやっていてしつこい売り込みは嫌われるというのはこれまで何度か書いてきました。特に関係性の芽生える前の段階で売り込めば売り込むほど相手は「こいつ早く帰ってくれないかな・・」と思われるのがおちです。
では逆はどうでしょう？自分の売り込みをしない謙譲型。身の回りでは実は売り込み型はむしろ少数派で、圧倒的に多いのがこの謙譲型だと思います。真面目にコツコツやっていれば誰かから声がかかるはずだ。商品や技術を高めていればモノは売れるはずだ。だから自分から△◎を買ってくれと言うのははしたない行為だ。こんな思考パターンの方が圧倒的に多いように見えます。もっと極端になると名刺交換をして、どんな会社ですかと聞くと「いやぁ、うちは大した売るものもなくて」なんて言う人もいて、一体この人なにしに来ているんだろう？謙譲も大概にせーよ・・・と言いたくなる方もいます。

組織の中に居て、あまり自分を押し出さず謙譲に徹するという生き方は特に日本では成功する場合も多いのかもしれません。しかし、対外的な商売、マーケティングの世界では謙譲型でほとんどの人は失敗しているように僕には見えます。
あなたがいくら真面目にコツコツやっていても、あなたにどんな時に声をかければ良いのか分からなければ永遠にあなたに声をかける事もなければ買うことも無いという事です。相手に気付かせるには「私はこういうものを売っているので、必要な時に声をかけてください」と直接或いはメディアを使って間接的に伝えなければならないのです。しかも人間は一度言われた位では必ず忘れますから、機会がある都度継続的に伝え続けなければなりません。そうして累積的に伝えて初めて「この時にはあなたに声をかければ良いんですね」と脳に刷り込まれるのです。

マーケティングの世界では謙譲は美徳ならず、失敗の元凶じゃないでしょうか。

「そうかもね・・・・」という方は　↓　↓
↓↓　クリックよろしくお願いします

今日もマーケッター藤村正宏師のブログで勉強しよう！

The following two tabs change content below.

• この記事を書いた人
• 最新の記事

乗山徹

代表取締役 ： ファーストコンサルティング株式会社

北海道釧路市の中小企業診断士＆ＩＴコーディネーター。エクスマ手法でお客さん企業の売上アップを日々指導。沖縄好きで三線唄者「シーサー君」としてピン芸人もやっています。「シーサー君ブログ」で手書き絵ブログを一日一絵一文を更新中！

最新記事 by 乗山徹 (全て見る)

• 顧客の創造_４つの謎 - 2021/1/2 土曜日
• コロナと共に去りぬ - 2020/6/29 月曜日
• パンドラの箱が開いた - 2020/6/28 日曜日
• 聴覚に多大に影響を与えたアルバムのカバー_１０枚目 - 2020/5/12 火曜日
• 聴覚に多大に影響を与えたアルバムのカバー_９枚目 - 2020/5/11 月曜日